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カーリースで後悔しないために!よくある失敗例と後悔を防ぐ選び方ガイド
カーリースで後悔しないために!よくある失敗例と後悔を防ぐ選び方ガイド

車のサブスクリプションサービスとして、近年注目を集めている「カーリース」。
車を購入するか、カーリースを契約するか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。まだまだ新しいサービスであるカーリースに、「失敗しないか」「後悔しないか」と心配になることもあるでしょう。
本記事では、カーリースを利用した結果、後悔してしまう原因や対策を紹介します。カーリースにはメリット・デメリットがあるため、しっかり特徴を理解し、サービスとの相性を確認してから契約することが重要となります。
目次
カーリース利用者が後悔した失敗例&原因
それでは早速、カーリースを実際に利用した人たちが後悔した事例とその原因をみていきましょう。カーリースでありがちな失敗例は大きく下記の8種類があります。
失敗例①月額料金が予想より高くなった
失敗例②月額料金以外の維持費が高かった
失敗例③車種選びを間違えた
失敗例④走行距離制限を超えて追加料金が発生した
失敗例⑤途中解約で高額な違約金が発生した
失敗例⑥車の返却時に高額な原状回復費用が請求された
失敗例⑦購入するよりも支払い総額が高くなった
1つずつ確認していきましょう。
月額料金が予想より高くなった
まず多いのが「想定したよりも月々支払うリース料が高くなった」という後悔です。
【月額料金が予想より高くなる原因】
契約時に月額料金に含まれる費用を十分確認していなかった
短期契約を選んだ結果、月額料金が割高になった
車種やオプションを追加し過ぎて費用が膨らんだ
カーリースのリース料は月額定額制ですが、どのような費用がリース料に含まれるかは、契約するリース会社やプラン、契約期間、選ぶ車種・グレード、追加するオプション装備などによって大きく異なります。
そもそも月額定額のリース料金は、残価を差し引いた車両本体価格+車の維持管理にかかる費用+リース会社への手数料・報酬を、契約月数で分割したものです。販売価格が高い車種を選べば、安い車種を選ぶよりも月々のリース料は上がります。手厚いメンテナンスプランに加入すれば、突発的な出費はかなり抑制できる反面、月々のリース料は高くなります。
事前にシミュレーションをして月額料金をよく確認しておかないと、想定よりも支払いの負担が大きくなりやすいのです。
月額料金以外の維持費が高かった
「月額料金以外の維持費が高かった」と後悔する利用者は珍しくありません。
【月額料金以外の維持費が高くなる原因】
メンテナンス費用が月額料金に含まれていない契約だった
定期的に消耗品や部品の交換が必要なことを知らなかった
ボーナス払いの負担が大きかった
月額定額制のカーリースでも、他に出費がないというわけではありません。月額定額になるのは、主に残価を差し引いた車両本体価格や各種税金、自賠責保険料、登録費用や車庫証明手続代行費用などの初期費用、一部メンテナンス費用です。契約するリース会社やプランによって、どこまでの費用が月額料金に含まれるかが異なるため、その他の出費については、マイカーを所有する時のように利用者がその都度支払わなければなりません。
例えば、車検費用のうち、自賠責保険料や税金などの法定費用は月々支払うリース料に含まれます。しかし、非法定費用の車検基本料や整備費用は含まれないのが一般的です。また、メンテナンスプランに加入していても、カバーされるのは法定点検や一部の消耗品交換などサービスの範囲は限定されています。
よって、契約前にリース料に含まれる費用と含まれない費用を確認しておかないと、「思っていたよりもリース料以外の支払いが多い」と感じてしまうのです。
車種選びを間違えた
「車種選びを間違えたことで、思ったように車が利用できない」と、後悔する人もいるようです。
【車種選びを間違えてしまう原因】
ライフスタイルの変化を想定していなかった
家族構成やライフステージの変化を想定していなかった
予算を優先し過ぎて実用性を考慮しなかった
多くのカーリースは、原則として途中解約ができません。そのため、契約期間中は同じ車に乗り続けることになります。契約時に、将来の変化を考慮せずに車種を決めてしまうと、使い勝手の悪い車に乗り続けなければならない状況に陥ってしまいます。
想定されるライフスタイルやライフステージの変化としては、結婚や出産、両親との同居、新たな趣味への挑戦などが考えられます。例えば、軽自動車やコンパクトカーを契約していた場合、子どもが生まれたり、シーズンスポーツを始めたりすると、サイズ的に使い勝手が悪いと感じてしまうでしょう。反対に、高価な車種を契約しており、仕事が変わったり家族が増えたりして、月々の支払いが苦しくなることもあります。
走行距離制限を超えて追加料金が発生した
「走行距離制限の上限を超えてしまい、追加料金を請求された」ことで、契約期間中の車の使い方を含めて失敗したと感じるケースもあります。
【走行距離制限を超えて追加料金が発生する原因】
自分の年間走行距離を過小評価していた
旅行や出張で想定以上の距離を走行した
走行距離制限が契約プランごとに異なることを理解していなかった
カーリースでは、走行距離制限が設けられているのが一般的です。走行距離制限とは、契約期間中に車を利用できる総走行距離の上限を指し、契約終了時の車の価値(残価)を守るためのものです。多くのプランでは、月間走行距離制限が500~1,500kmに設定されており、返却時に上限を超過していた場合は、超過した距離分の追加料金が発生します。
例えば、月間走行距離制限1,000kmの5年プランだと、年間走行距離制限は12,000kmで、ペナルティが発生する契約期間中の総走行距離制限の上限は60,000kmとなります。年間の走行距離は10,000kmが平均といわれているため、日用品・食品の買い物や家族の送迎、近隣市町村への通勤・通学に使う程度であれば、大きく超過することはありません。しかし、休日の度に長距離ドライブに出かけたり、毎日2,3時間の通勤・通学に使ったりするとなると、10,000kmは余裕でオーバーしてしまいます。
車の使用頻度や用途によっては高額な超過料金が請求され、後悔につながるケースがあるのです。
途中解約で高額な違約金が発生した
「カーリースを途中解約することとなり、違約金が発生した」というケースでは、かなりの高額請求となるため、大きな後悔に繋がってしまいます。
【途中解約で高額な違約金が発生する原因】
途中解約の違約金がそこまで高額になることを知らなかった
盗難や全損事故で強制解約になることを知らなかった
ライフスタイルやライフステージの変化の見通しが甘かった
多くのカーリースは、途中解約が原則禁止で、解約しようとすると違約金がかかります。この違約金は、残りの契約期間中のリース料をトータルしたものがベースとなるため、残存期間が長ければ長いほど金額は高額になります。
カーリースのリース料は、リース会社が立て替えた車両本体代や税金、自賠責保険料など初期費用や維持管理にかかった費用を分割したものです。利用者に途中解約をされてリース料が支払われないと、リース会社が大きな損を被ることになるので、違約金は残りの契約期間中のリース料に近い金額となってしまうのです。
また、盗難や全損事故になった場合も強制解約となり、こちらも高額な違約金が発生します。盗難や全損事故の場合、返却する車両がなくなるため、請求される違約金は通常の途中解約よりもさらに高いものとなります。リース料に含まれる車両本体代は、契約終了時に返却される車両の価値(残価)を差し引いた金額です。しかし、返却される車両がない場合は、車の残価は0円とみなされ、残価分の金額も違約金に上乗せされることとなります。
車の返却時に高額な原状回復費用が請求された
「契約終了時に車を返却すると、高額な原状回復費用が請求された」という後悔も多いようです。
【車の返却時に高額な原状回復費用が請求される原因】
小さなきずや汚れも請求の対象だった
原状回復費用が請求される明確な基準を知らなかった
きずや凹み、汚れを放置してしまい、車の劣化が進んでいた
カスタマイズや改造をしてしまった
原則としてカーリースは、契約終了に際して車両を返却する必要があり、返却時には原状回復義務が課されています。そのため、車体に目立つきず・汚れや不具合、不備があったり、原状回復できないカスタマイズ・改造がされていると、返却時に原状回復費用が請求されることになります。
ただし、どの程度のきずや凹み、カスタマイズで原状回復費用が発生するのかは、リース会社やプランによって異なります。そのため、「この程度なら大丈夫だろう」と返却した結果、想定外の請求がされるケースがあるのです。
購入するよりも支払い総額が高くなった
「購入するよりも支払い総額が高くなり、損した気がする」と後悔する人もいます。
【支払い総額が高くて後悔する原因】
支払い総額が、車両を購入した際にかかる金額を大きく上回った
リース料金に含まれる任意保険やメンテナンス費用が割高だった
途中解約ができず、使わなくなった車のリース料を払い続けることになった
カーリースは、車の購入や維持管理にかかる費用を契約月数で分割して支払うことで、車に関する金銭的な負担を分散できるサービスです。カーリースを利用すれば、頭金や車検代などまとまったお金をすぐに用意できない人でも、好きな車を選んで、好きなタイミングで自由に乗ることができます。
しかし、負担が分散されるだけで、支払い金額が減るサービスではありません。月々のリース料にはリース会社への代行手数料や報酬も含まれており、支払い総額で考えると購入した方がお得になります。
また、カーリースでは、車を購入するのも車両の所有者になるのもリース会社です。契約途中で車を使わなくなったからといって、利用者は車両を売却することはできず、途中解約するにも高額な違約金がかかります。契約が満了しても、残価分を支払わない限り、車両が利用者のものになることもありません。
カーリースの利用で後悔しないための対策
それでは、カーリースでの失敗を防ぐためには、どうすればいいのでしょうか。ここからは、カーリースの利用で後悔しないための対策についてお伝えします。
カーリース専用の任意保険に加入する
車両の管理・運転は丁寧に行う
自分に合うリース会社と契約プランを選ぶ
後悔しないカーリースの選び方|信頼できるリース会社の選びのコツ
評判・口コミを確認する
サポート体制を確認する
プランの自由度・カスタマイズ性を確認する
事前に失敗する理由や原因、対策を知っておくことで、トラブルを回避できるだけでなく、自分がカーリースの利用に向いているかの判断にも役立ちます。
カーリースの仕組みをよく理解する
カーリースの利用で最も重要なのが、カーリースの仕組みをよく理解しておくことです。カーリースはあくまでもリース会社が購入した車を借りるサービスであり、マイカーではありません。
初期費用や維持費を一定にできるため、負担を分散できるところが魅力です。一方で、リース料にはリース会社が提供するサービス・代行分の費用が加算されるため、購入するよりも支払い総額は上がります。また、リース車はリース会社からの借り物で、借りたものは元通りにして返さなければなりません。元通りにできない場合や契約時の約束を破った場合には、金銭的なペナルティが科されます
契約終了時に車両を返却せずにもらえたり買い取ったりと、最終的に車を自分のものにできるカーリースもありますが、その分最終的な金銭的な負担は大きくなります。カーリースの仕組みをしっかり理解しておけば、少なくとも「知らなかった」ことによる後悔は防止できるでしょう。
カーリース専用の任意保険に加入する
カーリースでは、盗難や全損事故によって強制解約となると、高額な違約金が発生するリスクがあります。そこで、カーリース専用の任意保険に加入しておくのがおすすめです。
法的な義務にはないものの、自賠責保険だけでは事故や盗難などによる損害に対応しきれないため、車に乗るなら任意保険(自動車保険)に加入するのが通常です。カーリースでも同様に、万が一に備えて任意保険に加入しておきましょう。
ただし、一般的な任意保険だと、リース契約の違約金に対する保険金は下りません。そこでカーリースならではのリスクを対策できる任意保険を選ぶ必要があります。特に必要とされる補償範囲・特約は、下記の通りです。
対人対物賠償への無制限補償
車両保険:事故や災害、リース契約の途中解約で被った損害が補償される
弁護士特約:事故後の交渉のために依頼する弁護士費用を負担してもらえる
個人賠償責任特約:他人に与えた損害が補償される
修理費優先払特約:中途解約金よりも修理代が上回る場合に、修理代が優先して補償される
カーリース向きの任意保険の加入とリース契約がセットになっており、リース料に保険料を含められる便利なカーリースもあります。しかし、個人で加入するよりも割高になりやすく、加入できる保険の選択肢が少なくなってしまう点には留意が必要です。
車両の管理・運転は丁寧に行う
カーリースは車両の返却を前提としています。車両の管理や運転は丁寧に行い、車の劣化や損傷を最小限に抑えることで、返却時の原状回復費用の発生を防止できます。
車両の管理・運転で注意したいトラブルと対策は以下の通りです。
よくある車両の管理・運転のトラブル | 対策の例 |
きずや凹み |
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整備不良 |
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車内外の汚れ・車内の臭い |
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盗難や車両へのイタズラ |
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マイカーであってもカーリースであっても、不具合や故障が起きてから修理するよりも、日ごろから定期的にメンテナンスを行い、問題が起きる前に対処しておく方が、劣化やその後のトラブルを防止できます。また、修理費用とメンテナンス費用を比較すると、修理費用の方が高くつく傾向があります。
できるだけ車を傷めないように日ごろから配慮することが、無駄な出費を防ぐポイントとなります。
自分に合うリース会社と契約プランを選ぶ
一口にカーリースといっても、多種多様なサービスがあり、自分のニーズに合うサービス・合わないサービスが存在します。同じリース会社でもプランによって内容が大きく異なるため、リース会社とプランの両方を慎重に選ぶことが重要です。
特に、走行距離制限や車種は、使い方や使い勝手に直結します。将来的なライフスタイルやライフステージの変化も考慮して選んで下さい。将来どのような変化があるのか不透明な場合は、契約期間を短めに設定したり、契約途中でも乗り換えができるカーリースを選んだりと、中途解約になりにくい契約を目指しましょう。
リース会社と契約プランそれぞれの選び方は、次項から詳しく解説します。
後悔しないカーリースの選び方|信頼できるリース会社の選びのコツ
カーリースで失敗しないためには、まず信頼できるリース会社を探さなければなりません。本章では、リース会社の選び方について紹介します。
車の使用頻度・用途に合わせて走行距離
ライフスタイルや家族構成に合わせて車種を選ぶ
予算・求めるサービスに合わせて契約方式・月額料金に含める項目を選ぶ
リース会社を選ぶ際のポイントは大きく上記の3つです。
評判・口コミを確認する
リース会社選びで、まず行いたいのが評判や口コミのチェックです。特に、評判が極端に良い場合・悪い場合は、その理由まで詳細に調べて下さい。SNS・口コミサイト・掲示板・Googleマップなど複数の媒体を使って実際の利用者の声を確認しましょう。知人や家族、同僚で既にカーリースを利用している人がいれば、直接聞いてみるのも一手です。
評判・口コミを確認する際は、共通する意見に注目してみましょう。同じような意見が複数ある場合、信ぴょう性が高まります。どのように良かったのか・悪かったのか具体的に記載してある評判・口コミは、特に参考になるはずです。
ただし、一部には評価者による誇張やリース会社によるサクラ評価も存在します。評判や口コミはそのまま鵜呑みにせず、参考程度に確認するようにしましょう。
サポート体制を確認する
カーリースの契約期間は1~10年で、リース会社との付き合いも長くなります。また、車のトラブルは、日常生活への影響や事故にもつながるため、万が一の時に気軽に相談できる窓口があると安心です。そのため、契約後のサポート体制についても、よく確認しておきましょう。
具体的には、サポートしてくれる範囲や指定整備工場・修理工場の数、トラブル時の対応・連絡手段です。特に気になるのがトラブル時の対応ですが、これは事前に確認することができません。問い合わせ時の対応や誠実さや、ネット上の評判・口コミを参考にしましょう。
プランの自由度・カスタマイズ性を確認する
リース会社が用意しているプランの自由度やカスタマイズ性も要チェックです。自由にカスタマイズできるカーリースの方が、自分のニーズに合わせて契約内容を調整できるため、無駄な費用が発生しません。
例えば、選べる車種・グレードや契約期間・契約方式・月額料金に含める項目・契約終了時の選択肢について確認しましょう。どのリース会社も、そのリース会社ならではの強みがあります。リース会社と自分のニーズとの相性も併せてチェックして下さい。
後悔しないカーリースの選び方|自分に合うプラン選びのコツ
続いて、自分に合う契約プランの選び方についてみていきましょう。
車の使用頻度・用途に合わせて走行距離
ライフスタイルや家族構成に合わせて車種を選ぶ
予算・求めるサービスに合わせて契約方式・月額料金に含める項目を選ぶ
ライフスタイルに合わせて契約期間を選ぶ
こちらも1つずつ解説します。
車の使用頻度・用途に合わせて走行距離を選ぶ
走行距離制限と超過料金が気になり、本当は車を使いたいのに使えないとなると、何のためにカーリースを利用しているのか分からなくなります。そのため、カーリースのプランを選ぶ時は、希望する車の使用頻度・用途に合う走行距離が選択できるかをチェックして下さい
平均的な年間走行距離は10,000kmですが、使い方によって走行距離の目安は大きく変わります。どのように車を使うのかを考え、おおよその走行距離の目安を確認しておきましょう。
年間走行距離 | 車の使い方の目安 |
~3,000km |
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3,001~5,000km |
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5,001~7,000km |
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7,001~10,000km |
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10,001~12,000km |
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12,001~15,000km |
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15,001~20,000km |
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20,001km~ |
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ライフスタイルや家族構成に合わせて車種を選ぶ
カーリースは原則として、中途解約ができないため、将来のことも考えて車種を決める必要があります。
人気のボディタイプ | 特徴 |
軽自動車 |
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セダン |
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コンパクトカー |
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SUV |
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ステーションワゴン |
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ミニバン |
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ライフステージが変わると、同じリース料でも負担が変わることも珍しくありません。収入が減ったり家族が増えたりしても無理なく払える契約にしましょう。
予算・求めるサービスに合わせて契約方式・月額料金に含める項目を選ぶ
カーリースを利用したからといって、車両本体代や法定費用、維持管理費がなくなるわけではありません。支払いの負担が分散されるだけで、初期費用や維持費の支払い自体は、いつ支払うかが異なるだけで、購入でもリースでも必要です。そのため、自分の支払い能力や予算、求めるサービスに合わせて契約方式・月額料金に含める項目を選びましょう。
例えば、支払い総額を安くしたいなら、プランに含めるサービスを最低限に絞ることで、別で支払う費用は発生するものの、カーリースのリース料は安く抑えることができます。一方で、できるだけ支払いの負担を分散したい・突発的な支出を減らしたいという場合は、リース料に含めるサービス範囲を広げることで、リース料は高くなりますが、突発的なまとまった出費は抑えられます。また、ボーナス払いがあると、対象月の負担は大きくなりますが、その他の付きの月額料金は下がります。
さらに、残価精算があると日々の支払い負担は軽減されますが、返却時に支払い負担が増えます。対して、残価精算がないと日々の負担は大きくなるものの、返却時に追加の支払いが発生することはありません。
何を重視し、どのようなサービスを求めるかで、選ぶべきプランが変わるため、自分のなかで希望の優先順位を付けておくと選びやすくなるでしょう。
ライフスタイルに合わせて契約期間を選ぶ
最後は、契約期間の選び方です。そもそもカーリースは、中長期的な契約を前提としたサービスですが、用意されている契約期間はリース会社によって異なります。一般的なのは、3年・5年・7年・9年契約で、一部で3年未満の短期契約・10年利用の長期契約も存在します。
短期利用は、通学や有期の転勤など車が必要な期間が決まっている人や、将来の見通しが不透明な人におすすめ。中途解約のリスクを軽減できます。ただし、分割する契約月数が短くなることで、月々支払うリース料の金額は高くなりがちです。
一方で長期利用は、ライフスタイルが変化する予定がない人や、月々の負担をできるだけ小さくしたい人におすすめ。リース会社への報酬を支払う期間が長くなるため支払い総額は高くなりますが、月々支払うリース料の金額は抑えられます。
カーリースが向いている人・向いていない人の特徴
カーリースを利用すれば、貯金の有無にかかわらず、好きな車に好きなタイミングで乗ることができます。一方で、後悔している人がいるのも事実です。
カーリースが向いている人 | カーリースが向いていない人 |
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ここからは、カーリースが向いている人・向いていない人の特徴を確認しましょう。カーリースに向いていないという人は、カーリースにこだわらず、マイカーの購入を検討してもよいでしょう。
カーリースに向いている人①支払いを一定額にしたい人
カーリースでは、頭金が不要で、各種税金や自賠責保険料、メンテナンス費用を月々支払うリース料に含めることができるため、突発的で予想外の出費を抑えられます。そのため、できるだけ車に関する支払いの負担を分散させたい人に向いているサービスです。
毎月、いくらの出費があるかが事前にわかるため、家計管理や貯金計画もしやすくなります。安定した収支を好む人に適しているといえるでしょう。
カーリースに向いている人②メンテナンスや車検の手間を減らしたい人
カーリースは、できるだけ車の維持管理に時間や手間をかけたくない人にはぴったりのサービスです。自身で維持管理やメンテナンスのスケジュールを管理する必要はなく、手続きにかかる手間・時間も大幅に軽減されるでしょう。
カーリースでは、車の所有者であるリース会社が法定費用の支払い手続きや各種手続きを代行してくれます。さらに、車検や法定点検、その他メンテナンスの通知もリース会社から届きます。事故に遭った際の緊急対応や車に関するお悩みや疑問の対応も行っており、車の維持管理のサポートも受けられます。
カーリースに向いている人③定期的に車を乗り換えたい人
カーリースを利用すれば、契約期間が終わるたびに最新のモデルに乗り換えられます。そのため、定期的に新車に乗り換えたいという人にはおすすめのサービスです。
カーリースでは、購入とは異なり、契約終了時の車の売却や下取りに手間や時間がかかりません。また、頭金や維持費の負担を分散することで、車種の選択肢が広がります。購入するとなると手が届かないような高価な車に乗ることもできるでしょう。
カーリースに向いている人④事業用に車を使いたい人
事業に車を使う企業や個人事業主であれば、カーリースのリース料は経費として計上できます。
車両を購入するとなると、事業者の固定資産となり、減価償却期間は経費として認められますが、耐用年数を過ぎると経費計上できなくなります。また、カーローンを組んで購入した場合、ローンの返済額はほとんど経費にならず、経費として認められるのは利息部分のみです。
一方で、カーリースでは車両の所有者は事業者ではないため、月々のリース料金は契約期間中ずっと経費として計上できます。
カーリースに向いている人⑤車の管理にあまり詳しくない人
カーリースは、車のメンテナンスや必要な管理に詳しくない人に向いています。契約前は、メーカーを問わず幅広い選択肢から比較検討しながら、自分に最も合う車種を選ぶことができます。契約中は、維持管理やトラブル対応に関して、リース会社からのサポートを受けることができます。税金の支払いや自賠責保険の加入、車検やメンテナンスの通知もリース会社が行うため、車に詳しくない人でも漏れや不備なく車を管理できます。
カーリースに向いていない人①長期間同じ車を使用したい人
カーリースは車両の返却を前提としたサービスなので、長期間同じ車に乗り続けたい人にはあまり向いていません。初めから長く乗ることが分かっている人であれば、最初からマイカーを購入した方が総支払額を抑えられます。
カーリースでは、リース会社への代行手数料や報酬分が加算される上、車両は原則自分の物にはなりません。カーリースでも契約終了後に車を引き取れるプランは存在するものの、最終的に車を購入するのであれば、やはり初めからカーローンを組んで購入してしまった方がお得です。
カーリースに向いていない人②車両のカスタマイズを楽しみたい人
カーリースでは原則カスタマイズや改造が禁止なので、自由に車両をカスタマイズしたいという人には向きません。
リース契約では基本的にカスタマイズは禁止されていますが、マイカーとなれば内装や外装問わず法律に違反しない範囲で自由にカスタマイズを楽しむことができます。ただし、カーローンを組む場合でも、カスタマイズには制限がかかります。自分だけの車に乗りたいという人は、まとまった貯金を作ってから、自分名義の車を購入しましょう。
カーリースに向いていない人③資産として車を所有したい人
車を資産として所有したいという場合は、カーリースの利用は無意味になってしまいます。
カーリースの車の所有権はリース会社にあります。そのため、カーリースでは最終的に車両をもらう・買い取るプランに加入し、契約終了まで待たないと車が自分のものにはなりません。マイカーを購入する場合、車を使わなくなった時や他の車に乗り換えたい時には、中古車として売却することができます。金額によっては、次の車購入の資金に充てられるでしょう。
リース終了後に手元に車が残らない点が気になる人にはマイカーの購入が適しています。
カーリースに向いていない人④初期費用を支払う余裕がある人
マイカー購入に必要な初期費用が払える余裕がある人は、カーリースを利用しない方がお得に好きな車に乗ることができます。
カーリースの魅力は、乗り始めの負担が小さく、車にかかる出費を平準化できるところにあります。総支払額だけ見ると購入するよりも高くなるため、最も負担が大きい初期費用を支払えるのであれば無理にカーリースを利用する必要はありません。マイカーを購入すれば車両を売却して、車の購入資金の一部を回収することも可能です。
後悔しないカーリースを選ぶなら「Cool MINT」をチェック!
数あるサービスの中でも、運営元の信頼性が高く、より安く利用できるカーリースが東証一部上場の双日グループが運営する「Cool MINT」です。
最後は、後悔しないカーリースとしておすすめのCool MINTのサービス詳細を紹介します。
Cool MINTの特徴・サービス
Cool MINTは、新車に1万円台から月額定額で乗れる、業界最安値のカーリースです。
Cool
MINTを運営している双日グループは、日本を代表する総合商社である「7大商社」の一角を担う大手企業です。その歴史は古く、その源流をたどると1800年代まで遡ります。Cool
MINTでは、双日グループが長い歴史の中で構築してきた独自ネットワークを活用し、車を安く仕入れることで、利用者に安価にカーリースを提供しています。
頭金・ボーナス払いはなく、契約期間中の支払いは完全に一定額。全国1万ヶ所の整備工場と連携しているため、自宅近くの工場を紹介してもらえます。ただし、中途解約は原則禁止ですが、違約金を支払えば解約自体は可能です。
Cool MINTの月額料金に含まれる項目
Cool MINTの月額料金に含まれる費用の項目は、以下の通りです。
車両本体代
標準指定オプション
自動車税
重量税
環境性能割
自賠責保険料
登録費用
車庫証明手続代行費用
車検代
一部メンテナンス費用
オイル交換以外のメンテナンス費用は、メンテナンスパックに加入した場合にリース料金に含まれます。
法定点検やオイル点検が含まれる「ベーシックパック」
フロントガラス・タイヤ・こすり傷などが保証される「あんしんドライブ パック」
タイヤやホイール交換が含まれた「シーズンタイヤ交換 パック」
なお、申込金(10万円)とガソリン代、駐車場代、任意保険料は利用者が各自で支払う必要があります。
Cool MINTの取扱車種・グレード
Cool MINTが取り扱う車は、国内メーカーの全車種です。Cool MINTでは、特に下記のような車種・グレードの人気があります。
【トヨタ】
ライズ Z
ライズ Z(4WD)
【ホンダ】
NBOX カスタム
NBOX カスタムターボ
フィットHOME
ヴェゼル X
ヴェゼル Z
フリード e:HEV AIR EX6人乗り
フリード CROSSTAR5人乗り
【スズキ】
ハスラー HYBRID タフワイルドターボ
ハスラー HYBRID X
【三菱】
デリカD5 P(新型)
デリカD5 CHAMONIX【特別仕様車】
アウトランダーPHEV
【ダイハツ】
タフト Gターボ ダーククロムベンチャー
タフト Gダーククロムベンチャー
参考: 対応車種
Cool MINTの走行距離制限
Cool MINTの月間走行距離制限は、500kmと1,000kmの2種類です。
500kmミニプラン:年間走行距離6,000km
1,000kmプラン:年間走行距離12,000km
走行距離が超過した場合には、契約終了時に1km当たり15円(税抜)の超過料金が加算されます。なお、月間走行距離や年間走行距離はあくまでも目安です。超過料金は、契約期間トータルで規定を超えた場合のみ発生します。例えば、月間走行距離制限1,000km・5年契約の場合、返却時に総走行距離が60,000kmを超えている場合に、追加の請求が求められます。
Cool MINTの契約期間・残価精算
Cool MINTの契約期間・残価精算は以下の通りです。
新車3年プラン
新車3年プランは、クローズドエンド方式を採用しており、残価清算はありません。Cool
MINTの3年契約では、車検を跨がないので車検費用が発生しないこと、そして価値が落ちにくい人気車種の人気グレードを取り扱っていることから、他社よりお得な価格を実現しています。
新車5年・7年・9年プラン
契約期間が5年以上の新車プランでは、オープンエンド方式が採用されており、契約終了時には残価清算があります。通常、契約期間が長くなると月々の負担は大きくなりますが、Cool
MINTでは、双日グループの独自ネットワークを活かし、新車を大量に仕入れることで業界でも最安値クラスのリース料を実現しています。
なお、Cool
MINTには、マンスリープランも存在します。マイカーを購入する前のお試しや、短期でカーリースを利用したい場合は、マンスリープランもご検討頂けます。
Cool MINTの契約終了後の選択肢
Cool MINTの契約終了後の選択肢は、契約期間によって異なります。
契約期間3年:返却のみ
契約期間5・7・9年:返却・乗り換え・再リース・買取
契約期間が5年を超えると買取できるようになるため、将来的に車を自分のものにしたいという人は中長期で契約する必要があります。
カーリースをしっかり理解して後悔しない選択を!
今回は、カーリースでありがちな失敗や後悔について、原因や対策を紹介しました。便利なサービスであるカーリースにはも向き不向きがあります。カーリースの仕組みや特徴、向いている人をしっかり把握した上で、車の用途や利用期間・重視するポイントから、自分に合ったサービスを選びましょう。
CoolMINTは、大手総合商社の独自ネットワークを活かしたリーズナブルな価格設定が魅力のカーリースです。国産メーカー全車種から選択が可能。契約期間中のリース料はずっと変わりません。カーリースに興味はあるものの、後悔しないか心配という人は、ぜひ一度CoolMINTで契約のシミュレーションをしてみて下さい。
実店舗や電話はもちろん、LINEでもご相談・お見積もりが可能です。
この記事の執筆者
「Cool MINT」コラム編集部
執筆者:川崎 (双日グループ)
モビリティ好き&クルマ選びのプロが執筆する、Cool MINTコラムページです。
クルマのサブスクに関するお金のこと、お手続き、成約後のケアなど快適なカーライフを送るためのお役立ち情報を発信していきます!
Cool MINTは、国内外90拠点でディーラーを運営する総合商社双日グループが運営しています。